大人新聞
それはまた、べつのはなし
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1 「まなべるとらべる~星のやの原点を見に行く編~」
以前に泊まった伊東の星野リゾートに感動し、
原点である星のや軽井沢を覗いてみたくなって訪れた私とチビ、とパパ。
 
軽井沢は、学生時代に配膳バイトで何度も訪れた場所。
 
私にとってはただただ広くあまり何もない印象の軽井沢だったが、どうやって楽しませてくれるのか。
 
迎えのバスに15分ほど揺られてたどり着いた先に広がっていたのは、
こんな景色でした。
 
「美しい世界」
 
 
そんな作られた世界観の中で提供されるものは、
全て上質でこだわりのあるものばかり。
 
最高級のお部屋に、、、
(一番高いお部屋)
 
最高級のお料理、、、ここでしか食べられない地元の食材を使って、、、
(鯉のさしみ)
 
マッサージもオリジナルアロマを使った1時間数万円のコースと、
贅の限りを尽くせる旅館。
 
「旅を、その土地を楽しみに行く、という目的の場合、十分すぎるサービス」
がそこには用意されていました。
 
星野リゾートを訪れていつも思うのは、旅の主役が旅館であること。
軽井沢を楽しむというよりは、星のやというアミューズメントパークを楽しむという方が近い。
旅館の中に、ほとんど全てのものがそろっていて、外に行く必要がない。
海外のリゾートホテルでも良く見られる在り方。
 
長期滞在の富裕層、海外旅行客だけをターゲットに置いた戦略。
 
旅を楽しみたい個人の私にとっては、「本当にこういう旅で良かったのか?」と悩んでしまう
在り方ではあったが、経営戦略という視点では、その成功は言うまでもない話であり、
ターゲットを絞り込める勇気と、そのターゲティング力に、
学ばなければならないことがたくさん隠れているのだと思いました。
 
 
●ママ業『娘は純粋に軽井沢を楽しんだ』
 
娘はただただ軽井沢の空気とその土地の恵みを堪能しました。
旅らしい旅をしたのは彼女だったかもしれない。
 
 
筆者:m&a
2013/07/12
2 「まなべるとらべる~京都のスモールビジネス(小商いの方)を見に行く編~」
「京都で今、小商いが熱い!」との記事を雑誌spectatorで発見し、
これはビジネスのヒントが隠されているかも?!と、一路京都へ向かった私。と、チビ。
 
京都は何度目だったっけな?
 
中学校の修学旅行と出張何十回・・・(トンボ帰り)。
思えば、《まなべるとらべる》な気分で来たのは初めて。
 
着いてすぐに思ったのは、
 
「小商いだらけ!!!」
 
個人商店がずら~~~っと立ち並んでいる。
今、というより昔からずっと、続いている。
 
東京でも、過疎化が進む田舎でもなかなか見られない光景。
昔の田舎にはあったそんな懐かしい風景が、『今』としてそこにある。
そして、栄えている。
 
 
●1日目(ママ業)『4大初!旅』
 
京都で流行っている「レンタサイクル」に乗って、京都市内をまわろうとするが、
あいにくの大雨に見舞われ、人力車で市内観光したり、ウクレレ体験してみたり、
いろいろしましたが、帰路の新幹線でずっと繰り返していたのは、
 
「なっちゃんとね、お砂遊びしたの~。」
 
旅先で出会って意気投合した「カフェのなっちゃんとの一期一会」が、
彼女の《まなびのひきだし》にはしまわれたようでした。
 
 
●2日目(社長業)『個店経営者たちへの取材旅』
 
「京都の個店経営者の生声を聞いてみたい」
 
それが今回の旅の目的。
 
お会いしたのは、レンタルサイクルの経営者、旅館経営者、振り売りを続けている農家さん、
雑貨屋を営む経営者、飲食店の経営者、様々。
 
いろんなことを皆さんに伺ったけれど、
なかでも一番心に残ったのは、
 
「将来の夢、というか、事業的な目標は何ですか?」
 
とお伺いした時、
 
「店を大きくしたいとか、全国に展開したい、とかそういう思いはない。
 京都でできること、ここでしか出来ないことをやり続けていきたい。」
 
そう皆さんが答えたこと。
 
野心がないということではなく、野心の向く先が違うのだ。
 
「何故?」と聞いても、答えは、「わからない。そう思うのだ。」だった。
 
私の考えとは少し違う。
正直すんなりと理解は出来なかった。
 
でも、ひとつキーワードとして感じたのは、「続けていく、守っていく」ということ。
 
そんなことに意識を置いてみると、自分の向く先も少し変わってくるのではないかと思った。
 
 
筆者:m&a
2013/06/29
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